【幸せに生きる】自分なりの生き方を探して*北欧フィンランドで暮らす

フィンランド在住、元保育士の雑記です。自分と向き合うのは人生の課題。自分自身に、そしてこれからの未来を生きる子どもたちに伝えたいこと。

フィンランドで子育て*福祉施設ファミリアとは?【オペア体験日記4】

もい!

オペアとしてフィンランドのトゥルクに在住している、元保育士の勿忘草(ワスレナグサ)です♪

 

オペアとはなに??という方はぜひこちらをご覧ください:)

 

himewasurenagusa.hatenablog.com

 

 

今日はフィンランドの保育に興味のある方必見

ファミリアという場所についてお話します。

 

 

私のオペアファミリーの子どもちゃんは、

今1歳5ヶ月のかわいい男の子です♡

そしてペアレンツの2人は、今お医者さんの仕事と勉強をしています。

 

フィンランドでも日本と同じく少子化が進んでいるため、

子育てしやすい環境づくりを目指しているそう。

お父さんは育児休暇中、お母さんは週に3日の仕事(日本でいう実習生のような感じ)をしていますが、

80%くらいのお給料がもらえるんですって。

 

とても羨ましい環境ですよね。

 

つまり子どもちゃんは、保育園には通っていないのですが、

 今回紹介するファミリアは、そんな

園には通っていない子ども・親たちに向けて開かれた公的施設で、

だれでも気軽に訪れることができるとのことでした。

週4回、空いているそうです。

 

そこはとてもきれいな施設で、「これ無料なの?!」と驚きました。

保育園のような部屋と、キッチン&リビングのような部屋がありました。

そして、保育士の資格(こちらでは、ティーチャーとナニーの2つの資格があります。)をもったスタッフを含め3~5人くらいの大人が子どもたちを見守っていました。

 

親御さんたちは、子どもたちを見守ってくれる目があるので、

周りにあるソファでくつろいだり、本を読んだり、

仮眠をとったりして、自分の時間をゆっくり過ごしていました。

 

また隣のキッチン・リビングの部屋では、

持ち込んだ昼食を食べたり、

安くでコーヒーを飲んだり、ケーキやパイ(職員の手作りだそう)を食べたりすることができます。(各0.5€)

 

子どもがいると、ゆっくり食事の時間をとることは難しいですよね。

なので子どもが機嫌よく遊んでいるとき、スタッフさんがお母さんやお父さんに

「見ているから今の間に食事しておいでよ」と

声をかける姿を何度も見かけました。

 

また子どもたちの遊ぶ部屋は、

やさしい色のカーペットや、植物が置いあって、

あたたかな落ち着いた雰囲気。

おもちゃはどこに何が入っているかわかりやすいように、

また片付けやすいように、

写真と文字のラベルが貼ってありました。(これは日本の保育と同じですね!)

 

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左上から時計回りに、ままごとコーナー、いろんな玩具のコーナー、乳児向け玩具の1つ、キッチンルーム

 

日本の保育と違うなと感じたことは、

スタッフがあまり子どもと一緒に遊ばないということ。

そばでやさしい目で見守りながら、

子どもがなにか困って助けを求めた時や、危険な時に

そっと手を貸していました。

 

 

また良いなと思ったことは、

同じ年代の子どもを持つ親たちが自然に知り合えて、

気軽に育児相談や情報交換ができるところです。

 

「ちょっと公園に」というような気軽な感じで訪れられて、

そこで世間話をする中で、

ちょっとした子育ての疑問ややり方、

困ったことを聞いてみることができる。

そんな場所が地域に当たり前にあることが、

福祉大国と言われる理由のうちの1つなんだろうなと感じました。

子育てをされているお父さん・お母さんにとって

安心して子育てでき、子どもと接するときの心の余裕にも

繋がっているのだろうなと感じました。

 

日本では、「子育ての孤立化」という言葉がよく聞かれます。

子育てをしているお母さん(お父さん)と子ども2人だけで過ごす時間がほとんどの毎日。

少子化核家族の増加、地域のつながりの希薄化などから、

身近に話し相手がいなかったり、

育児の困り感や悩みを相談できなくて不安になったりし、

孤独に感じながら子育てされている方がいます。

 

私たち保育者はそんなときに、気軽に「ちょっと話したいな」

「この先生になら聞いてほしいな」

と思ってもらえるような先生になれるように

保護者との信頼関係を築いていくことを大事にしていました。

 

こちらの人々は、

公園や道で子連れの方に出会うと

子どもとともに笑いながら楽しそうに過ご人が

多いイメージ。

 

 

ちょっと心の休まるような場所や人が

1つでも多くあれば、

「孤立化」という事態を減らしていけるのだろうなと思いました。

 

 

 

今日は、フィンランドの公共施設のうちの1つについておはなしさせてもらいました。

ほかにも、子ども向けのイベントや子連れで訪れられる場所などたくさんあるので、

また紹介したいと思います。

 

ではまた!もいもい!

-勿忘草