フィンランド式 叱らない子育てのコツ 乳児編
フィンランド人は子どもに怒らない
フィンランドで街を歩いていて、子どもを叱りつける親に出会ったことは一度もありませんでした。
家の中でも、園でも…頭ごなしに子どもに怒ることは全くありません。
それはなぜか?
私なりの解説ですが、一言で言えば
「普段の生活の中に、怒るようなことなんてそうそうないから」
家のホストファミリーは、ひとつだけ、子どもに守ってほしいルールを決めていたけど、「それ以外は、全て怒るようなことじゃない」と捉えていました。
(ちなみに一緒に過ごしていたホストキッズは、当時1歳半~2歳でした。)
ちなみにその1つのルールは、「猫のご飯を触らないこと」
(猫の餌は、子どもの手の届かないところには置けないから。猫も手が届かなくなっちゃうし)
子どもは普段絶対触らなかったし、
それでも時々忘れちゃって、「それは触りません!」と強めに言われている(いわゆる叱られている) のを見たのも1年半の中でたった1.2回だけでした。(*_*)
あとは、怒るようなことなんてそうそうないって環境を作ればいい
例
親:「こんなにこぼして!掃除が大変じゃない!」
親︰「なんでティッシュ出しまくって遊んでるの!やめてー!」
→これは、全部「親側の都合」で怒っていますよね。
掃除が大変とか、部屋が汚れて困るとか。
でも、子どもってそういうもの、と捉えられたら。
大人を困らそうと思っているわけじゃない。
ただこの世に生まれて、何もかも初めてで、モノも仕組み(ご飯を食べるもの、ティッシュは拭くもの)もわからないし、
目に入るものなんでも気になります。
赤ちゃんが、仰向けに寝て手をキラキラさせていることがよくあると思います。可愛いですよね。
あれは、自分の手を「不思議だな〜これなんだろう?」って、観察しているんですね。
おもちゃがあると、口の中に入れてよだれベチャベチャになりますよね。
あれは、口の中に入れてみて、それは安全かどうか、食べられるものかどうか、確認しているんですね。
(ちなみに口に入れて確認する、っていうのは、動物的な本能だそうです。)
そんな風に、何もかもわからないから、見たり、触ったり、口に入れたりして赤ちゃんは自分なりにこの世はどんなものだろう、安心できる場所だろうか?と探っています。
特に乳児(0~2歳)期は、親に充分に愛され、この人は信頼できると感じることで、愛着関係や信頼関係を築くとても大事な時期です。この時期に「基本的信頼」を得ることがその後の人間関係を築く土台となります。
逆にこの時期に頭ごなしに怒ってばかりいると、信頼関係が得られず(「不信」の獲得)、その子のその後の人間関係のつまづきを作る原因になりかねません。
(エリクソンの心理社会的発達理論より)
だから、大人側が、できるだけ事前に怒るような環境を避けること、「~させよう」「~させないようにしよう」と大人の都合で子どもを動かそうとしないことが大切です。
先ほどあげた例で、事前に起こらなくても良い環境をつくるなら・・・
例①:「ご飯こぼされて掃除が大変」
↓
(環境の例)
・床にシートを敷いておき、掃除はシートごと持ち上げてゴミ箱に捨てるだけ、と楽に掃除できるようにしておく。
・食べかすポケットの付いたエプロンを使用する。
・食事係と掃除係、2人体制で育児をする。
(食べ終わったあと、子どもを見ながら掃除しなくてもよいので、ストレス減)
例②「ティッシュを出して遊ばれて困る」
↓
・ティッシュを子どもの手の届くところにはおかない。(高いところか棚の中にしまう。)
・布やフェルト生地など10枚くらいをティッシュの箱に詰めたものを用意しておき、子どもが心置きなく繰り返し出して遊べ、大人ももったいなくならず、すぐ片付けられるような簡単おもちゃを用意する。
☆「こんなことで困ってるけどどうしたらいいんだろう?」って思っている人がいらっしゃれば、
「こんな小さいことでいいのかな」なんて思わず、コメントしてみてください。
解決策、記事の中で提示していきます☆
もちろん意識して、事前に環境を作っていても、「子どもはそういうものだ」と思おうとしても、イライラしたり、怒鳴ってしまったりすることは絶対あります。
それは、毎日乳児と過ごしていたら、いくら可愛くても、当たり前です。
でも、もし「私いま、ヒートアップしているな。」
って気づくことができたら、それでも感情を抑えられそうにない時は、
一旦その場を離れて、クールダウンしてみてください。
子どもの安全さえ確保ししたら(食事椅子に座らせておくとか、安全な部屋にとか)、すぐその場から離れること!!
そしてできればその後、1時間からでもいいので、ほかの人に子どもを預けて、自分の時間をもつようにしてくださいね。
今日も最後まで読んでくれて、ありがとうございました!
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