【幸せに生きる】自分なりの生き方を探して*北欧フィンランドで暮らす

フィンランド在住、元保育士の雑記です。自分と向き合うのは人生の課題。自分自身に、そしてこれからの未来を生きる子どもたちに伝えたいこと。

フィンランド人に学ぶ~子どもの主体性を引き出すための大人の関わり方3選

Moi!

前回の記事では、「子どもの主体性」を大事にした保育や教育が大切で、

それをフィンランドに学びに行ったということを書きました。

 

(↓子どもの主体性ってなんやねんって方は、前回の記事を読んでみてください。↓)

himewasurenagusa.hatenablog.com

 

 

今日は、

フィンランド人に学ぶ~子どもの主体性を引き出すための大人の関わり方3選

ということで、フィンランドで、シッターとしてや園で過ごしたり、自身の保育者としての経験から、子どもの主体性を大事にするための大人の在り方をまとめました。

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  1. よっぽどの危険がない限り、子どものしていることを止めない。
  2. 子どもを人と比べない
  3. 安易に答えを言わない。
  4. まとめ

 

 

1.よっぽどの危険がない限り、子どものしていることを止めない。

ハサミで指を切ってしまっても、高いところから落ちてしまっても、その経験から「次はどうしたらいいか」自分で考えることができます。子どものことを思うがゆえに、大人が先回りして危険を回避しすぎてしまうと、子どもは自分で何が危険か判断する力を失ってしまいます。

 

といっても、「よっぽどの危険」の基準、難しいですよね。
勝手な感覚ですが、フィンランドの人たちは、日本人より、「よっぽどの危険」と判断することが少ないとは感じました。

例えば、近所の子どもが塀の上や屋根の上を歩いたり走ったりしていて、思わず私が「あ、危ない!」と駆け寄ろうとすると、「彼は大丈夫よ~。自分でできることとできないことがわかっているもの。」と返ってきたことがありました。

 

また、ボランティアティーチャーをしていた園で公園へ遊びに行ったとき、大型遊具の滑り台から滑らず、横の柵を伝って降りていた年上の子どもを見て、真似をし始めたもう少し年の小さい子どもに、先生は少し不安そうな顔をしながらも、子どもが「助けて」というまでは手助けすることも止めさせることもせず、しかし本当に危険な時はすぐ助けられるように、そばで見守っていました。

 

一概に「屋根や滑り台からから飛び降りろ」っと言いたいのではなく!

状況によってではなく、その子どもの能力を見極めたうえで、

時には危険に思える場面でも、子どもの判断を「信じ」、「見守って」おられる姿に、

子どもの主体性を大事にするってこういうことなんだ、と感じたのでした。

 

 

2.子どもを人と比べない。

人と比べて評価すると、子どもも人と比べてでしか自分を評価できなくなってしまいます。

人と比べるのでなくて、過去の自分と比べて成長したところを褒める

 

例えば・・・

「〇〇ちゃんは苦手なにんじんも全部食べはったよ。あんたも食べなさい。」

                ↓ではなくて・・・

この前までにんじん食べられなかったのに、今日は自分で1口食べられたね!えらいね!」

 

「〇〇くんはもう逆上がりできるって。あなたも頑張りなさい。」

                ↓ではなくて・・・

「昨日も今日も逆上がりの練習しているね!あきらめないで何度も挑戦するのがかっこいいよ!」

 

結果(にんじん食べた、逆上がりが成功した)だけではなく、「努力しているその今の姿」を認めることが大切です。

人と比べないで、自分の成長や良いところを見つけられる力は、自分で自分を認めることができる「自己肯定感」に繋がります。
「人と比べない」と、生きるのがとっても楽になります。私自身、今まで人と比べて生きてきたこと、それが苦しかったことにフィンランドで気づき、人と比べない生き方を模索中です。

 

3.安易に答えを言わない。

例えば、

「あぁ!そんなやり方したら〇〇になるから、△△しなさい!」

と、先回りして口出ししたり、子どもの「なんで?」に対してすぐに答えを教えたりしていませんか?

 

子どもが「あれ?」と思った時「なんで?」と思った時、それは学びのチャンスです。大人が答えないことで、自分で調べてみる力や、答えのない問いに自分なりの答えを見つける力がつきます。

世の中、答えが黒か白かの問題なんて、少ししかありません。

大事なのは、「問題に向かい、自分なりの答えをみつける」こと。

「自分なりの」がポイントです。

「自分がどうしたいのか」「自分で決めて」行動する、これは、フィンランドにいてあらゆる場面で感じることがありました。そしてそれは、よく一緒に遊んでいた近所の5~7歳くらいの子どもでさえ、すでに身についていた力なのでした。

 

子どもが「なんで?」と質問してきたら、
「なんでやろうなぁ?」と一緒に考えたり、本などで一緒に調べてみたり、
調べる方法のヒントを与えたりできるといいですね。
「答えへんから」と無視をしたり、
冷たい態度を取るのは、子どもの心を傷つけてしまうので、気を付けましょう。
.

4.まとめ
子どもの主体性を引き出すため、大事だと共通していえることは
「子どもを信じて」、「見守る」ことではないでしょうか。
 
子どもにとって、安心できる大人が見守ってくれている安心感が、
色んな事に挑戦する原動力になっていると思います。
 
私は、保育者という「先生」と呼ばれる立場にいますが、
ただ何かを「教える」人ではなく、
子どもにとって、「一緒に」考え、悩む仲間であり、
困ったときに安心して頼れる、良きサポーターであり、
わくわくをと無条件の愛情を与える、安心できる人でありたいなぁと思います。

 

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さて、フィンランドで過ごす中で、
あくまで私が主観で、こんなことを大事にしているなと感じたことをまとめました。
保育や子育てに100%正しいも、正解もありません。

「絶対こうしなきゃ!」ということはこの世にないですが、何か日々の保育や子育てのヒントになれば嬉しいです。

 

読んでくださって、ありがとうございました!

 

 

 

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