【幸せに生きる】自分なりの生き方を探して*北欧フィンランドで暮らす

フィンランド在住、元保育士の雑記です。自分と向き合うのは人生の課題。自分自身に、そしてこれからの未来を生きる子どもたちに伝えたいこと。

ストレスフリーな生き方を探して~フィンランド人に学ぶコミュニケーションの取り方【オペア体験日記12】

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もい!フィンランド・トゥルクでオペア生活中の元保育士、勿忘草です♪

 ここでの生活も4か月を過ぎました。

 

全く知り合いもいなかった、初めて訪れたフィンランドで、

こうして今のびのびと楽しく、もしかしたら日本にいるときよりも?!自分らしく

過ごすことができているのは、何といっても、

このホストファミリーに出会えたからだと思います。

何人かのホストファミリーの友だちにも会いましたが、

みんなとても気さくで優しく、

やっぱり素敵な人の周りには、素敵な人が集まるものなんだなぁ(^^)と

新たな出会いに日々感謝しながら過ごしているところです。

 

そんな、フレンドリーで、とても優しく、気の利く家族なのですが、

ここに来て初めの頃は、やっぱり他人と24時間一緒に過ごすということに

少なからずどこかで気を遣ってしまって、

"気を抜く時がない!"、"自分だけの空間・時間がほしい!"

と、気づかないうちにストレスが溜まっていました。

 

そして3週間くらいたった時、

とうとう限界に達し、「熱が出た」と言って(多分本当は熱はなかった;;)、

丸2日間、部屋にこもりました。

(部屋の外に出たのは、家族が寝静まった時か出かけた時だけ。)

 

そんな感じで、「やっぱり自分の時間も大切にしなきゃ!」と気づき、次第に少しずつ、

「今日は疲れたから寝たい。(子どもの世話を)よろしく。」

「少し出かけてきてもいい?」

など、自分の気持ちやしたいことを具体的に口に出せるようになってきました。

 

コミュニケーションって大事ですよね。

 

ここでオペアファミリーと暮らす中で、

肩の力を抜いて楽しく生活していくためには、

ストレスをできるだけ少なくするためのコミュニケーションが欠かせないと気づきました。

私自身の経験も交えながら、ここでの生活で感じた"コミュニケーション"に関する事を書いていきたいと思います。

 

 ストレスフリーな生き方を探して~フィンランド人に学ぶコミュニケーションの取り方

 

昔自分が落ち込んでいた時、

教師を目指して教育学・心理学を勉強していた先輩から聞いた

ストレスについての興味深い話があるので、まずはそれから。

 

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ストレスの壺のはなし

 

人の中には"ストレスの壺"がある。

ストレスに強い人は

壺に少しでもストレスが入ると、

すぐに悪口や愚痴として吐き出したり、

運動や趣味などアウトプットの仕方を知っているので、

壺にはなにもたまらない。

 

1番多いパターンは、

小さいストレスがどんどん壺に入っていくが、

気づかないか、気づかないフリをしている人。

壺が満タンになったとき、

ほんの一粒のきっかけで壺は溢れてしまう。

そう、多くの人が突然怒ったり、泣き出したりするときは、

その瞬間の出来事だけが理由ではない。

その前に(どれくらい前からかは人によるが)

たくさんの小さいストレスが溜まりに積み重なって、あるときほんの一つの小さなきっかけで溢れてしまう。

 

そのとき多くの周りの人は、なんでそんな小さいことでこんなに怒るのだろう?と思うかもしれない。

でもそうではないのだ。

 

人が突然怒ったり泣いたりしたように思ったときは、そのもっと前の数々の出来事に原因がある。

 

それでも全部溜まっていたものを吐き出せたり、そこをわかってくれる人がいたりして

スッキリすれば、また元気に生活を送れる。

 

 

最悪のパターンは、

壺が溢れているのに怒りも泣きもできない人。

 

そんな人は、壺が溢れているのに、まだ、無理やり押し込み、自分の負の気持ちを我慢しようとする。

そして、なぜこんなにも負の気持ちが出てくるのか、自分はなんて弱く情けないやつだと自分を責める。

 

そうして壺は壊れてしまい、精神を病む。

 

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さて実は、最後のパターンは、私が経験したことと全く同じでした。

ストレスの壺が溢れ始めていることに全然気が付かないで、約1年間の間、

自分を責めて追い詰め続けていました。

この話は、その一番辛い時期が過ぎてから聞いたのですが、

聞いたときは目からウロコ状態でした。

そんなことから、壺にストレスを溜めない生き方を長い間探していました。

ここでの生活で気づいたことを書く前に、少しだけ、、

あのときの経験をアウトプットさせてください。

(ただ暗い話の上に書いていたらどんどん長くなってしまったので、興味のない方は読み飛ばして欲ください。)

 

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自分の中にストレスを溜め続けていることに気づかなかった

 

私の場合、頭と心からいくつかの"感情"が消えた。

まずは、"怒り"

どんなに辛いことを言われても、されても、

怒ることができなかった。怒るという感情が消えていた。

ただただいつも哀しくて、自分はなんてダメなやつなんだ、

だからあんな風に言ってもらっているのだと自分を責め続けていた。

せっかく言ってもらったんだから、変わらなきゃ、変わらなきゃ、

どうしたら、どうしてできない、何も変わっていない、これじゃだめだ、

どうして自分は何もできない、できないくせに努力もしない、なにも変わって(成長して)いくことができないなんてダメなやつなんだ。

全てがなくなって何も考えなくてよくなればいいのに…

こんな感じで、同じ言葉が一日中、

寝ているときでさえも、

頭の中をぐるぐるぐるぐる回っていた。

 

"楽しい"

私の場合、ストレスの原因は仕事にあったのだが、

「それならもっとプライベートでストレス発散しなきゃ。」

とアドバイスをもらうことが多々あった。

しかし、どこに出かけようと、誰と過ごそうと、

気分が晴れることはほとんどなかった。

最終的には、出かけることも人と会うことも億劫になり、

ベッドの中で1日を過ごすことが多かった。

 

"やる気"、"思考力"

楽しいと感じることが一つもないのだから、

もちろんやる気も出ない。ただただ、

「変わらなければ」「やらなければ」

という強迫観念のような強い思いのみ。

 ただし同じような言葉が一日中頭の中で回っているので、

正常に「考え」、「判断」し、「決めて」行動するということが一切できなかった。

何やらあれもこれもしなければならないと思うのに何から手をつけていいか優先順位がつけられず、それぞれの仕事の段取りも、やり方も、頭にモヤかかったみたいに

ぼんやりとしていて、いつも自分が何をしているのかよくわからなかった。

 

また、何もできなくて、何もわからなくて、帰りたいのに、

何も終われていないから、でも仕事を切り上げていいのか判断もできないから、

ただ椅子に座ってペンを持ち、真っ白な紙とにらめっこをしながら何時間も過ごし、

最終的にもう閉めるからと声をかけられ、

強制的に出なければならない時間までそこにただいた。

 

そしてそんな自分にまた落ち込み、できないんじゃなくて自分に甘えて何もせずに逃げているだけじゃないか、何でもっと頑張らないのかと自分を責め、周りの同僚や上司が自分を嘆いている声が聞こえるように思い、自分を心の底から嫌って消えてなくなれば良いと願い、時に傷つけ、

深い無限の負のループを約1年間繰り返していた。

 

 

今でこそその時のことは、思い出そうとしたときだけ苦しくなるが、

 

その状態から抜け出せた後も長い間、

フラッシュバックのように

そのときの暗く沈んだ重い自分を

自分のことが嫌いで嫌いで嫌いで消えてしまえばいいのにという心に何かつき刺すような痛みを、

突然思い出したり、

そんな状態が突然襲ってくるんじゃないかという不安に怯えたりして過ごしていた。

 

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ストレスに気づき、ため込まないために 

 

小さなストレスは小さいうちに吐き出すのが良いことがよくわかりますね。

私は身をもってそう感じました。

 

また私は、イライラや落ち込みなど、負の感情が出てきたときに、

「どうして自分はもっとポジティブに考えられないんだ。」

と自分を責めがちなのですが、

ここで生活していて重要なことがわかりました。

 

イライラしてしまうのは、だれも悪くない。自分のせいじゃない。

ということ。

だって感情は自分ではコントロールできない。

だれだってイライラしたくてしてるわけじゃない。

 

イライラしてしまう原因は、自分の中で処理しきれる以上のものを抱えてしまった時や、疲れすぎていた時などが多いのではないかと思います。

 

問題は、イライラした(またはほかの負の感情を出した)こと自体ではなかったのです。

自分がどれだけのタスクを抱えたら、しんどくなってしまうのか、

自分がどのくらい疲れたら、ストレスを感じるのかを図りかねていたこと。

 

つまり、自分とのコミュニケーション不足だったということです。

 

自分自身の体と心と良くコミュニケーションを取ること、

そして自分の危険信号に気が付いたら、

タスクを減らしたり、人に頼ったり、休んだりと

まわりとのコミュニケーションをうまく取っていくことが大切だと思います。

 

また、どんなに自分とのコミュニケーションが上手な人であっても、

失敗することや、思わぬイライラに出くわす時はあります。

そんな時は、意地を張らないで、素直に周りの人に

「ごめん、今ちょっとストレスが溜まってイライラしてるんだ。

いらないこと言うかもしれない。」

調子が悪いことを前置きしたり、

「イライラしているから、一人にしてくれる?」

など、自分が落ち着ける方法を提案したりすることも重要だと思いました。

(もちろんそのためには、自分が落ち着ける方法をいくつか見つけておくことが必要ですが。)

 

ホストファミリーやその友だちは、

"今どちらが子どもと過ごしどちらが自分の時間を持つか/一緒に過ごすか"

"今の疲れレベルはどうか、無理をしていないか"

ということを、1日の中で何度もコミュニケーションを取っています。

 

ただ、何でもかんでも後回しにしたり、

人に任せたりばっかりしていては、

ただの我儘な人になってしまいます。

 

ホストファミリーを見ていて思うのは、

自分の得意なことを多く、苦手なことは助けてもらって、

夫婦で協力し合い、補いながら、

家事や子育てをしていること。

 

もうひとつ、人に自分の思いを素直に伝え、人からの言葉を素直に受け取っているということ。

相手が言ったことを

「え〜もうちょっと○○してよ。」

「私の方がこんなに大変なのに!」

みたいな、否定的には取らないですね。(肯定的に捉えられることも、自分に余裕があるからだと思います。)

家事も育児も、してもらって当たり前ではなく、感謝の言葉が多いです。

 

そうやって、何でも言いやすい雰囲気ができているんだなと感じています。

 

 

ということで繰り返しになりますが、まとめると、私がフィンランドで生活して感じた

"ストレスフリーで生きていくためのコミュニケーション"とは、

まずは自分自身との会話ができることではないかと思っています。

そうして自分の状態を自分で過信せず、少し疲れてきたな、調子が出ないなと思ったら、

無理せず早いうちに、自分で体や心を休める手段を取ったり、

周りの人(同僚や家族など)に助けを求めることが大切なのではないかと思います。

 

自分が心穏やかに過ごせると、一緒に過ごす人も心穏やかでいられます。

だから、人を大事にするには、まずは自分を大事にって言われているんでしょうね。

 

 

自分の心と体を大事にし、

無理せずに自分の声をあげられる

環境を作り出してくれている

ホストファミリーに、

改めて感謝の気持ちがあふれる

勿忘草でした。

 

ではまた!もいもい(^^)/

 

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