フィンランド独立記念日-フィンランドの祝日/行事【2020.12.6】
Hyvää itsenäisyyspäivä!
(ふばー いっつぇないすーすぱいばー!)
え?なに?なんの呪文?!って?
Itsenäysyyspäiväとは、独立記念日(independence day)の意味。
今年はコロナのため、例年とは違う形となりましたが、
去年の様子も含めて、
フィンランドの祝日から、フィンランドの文化を感じてみてください♪
フィンランドの独立記念日 -12.6,2019/2020
1. 独立記念日ってなに?
そもそも"独立記念"って、日本にいるとあまり聞き慣れない言葉かもしれません。
フィンランドは歴史的に長い間、
スウェーデン領だったり、ロシア領だったりして、
"フィンランド🇫🇮"という1つの国になったのは、たった103年前のことなんです。
「"たった"103才なのっ?」て思ったの、きっと私だけじゃないですよね?
ちなみに、『日本は建国何年か?』知っていますか??
(私は聞かれて、「・・・?」って言葉に詰まっちゃって、調べました(・・;))
なんと、『紀元前660年』、2020年で建国2680年目なんですって!!
実は世界の今力のある国々も、日本よりずっと若い。
日本ってすっごく年上の国なんですね。全然知らんかった、、、!
フィンランドでは、毎年たくさんの人がこの日を大切にしています。
特に3年前の100年の節目には、街を挙げて盛大にお祝いイベントが行われたそうです。
具体的にフィンランド人はこの日どんなことをしているのか?
私の体験を紹介しまーす!
2.とある家庭での様子
普段から人をお家に呼ぶことが好きなホストファミリーなんですが、
今年は4人ものお友達が家に来て、
みんなでお話ししながら料理をして、
ちょっと特別な物を食べて、ワインを飲んで、
テレビ(この日の特番が組まれる)を見て、
のんびり過ごしました。
"独立記念日の"特別な食べ物、というのは特にないみたいなんですが、
フィンランドならではの食べ物や、クリスマスの伝統的な食べ物が色々あって、
そんなのを食べたり飲んだりしました。
例えばこちら
『Karjalan piirakkaa』または『Riisi piirakkaa』
(1番手前のお皿にもられているもの)
なんとお米のパイです。
スーパーでも売っている、人気パイで、
朝食ブュッフェなんかを食べに行くと
高確率で出会えます。
いつでもスーパーで買えるとはいえ、
お店の物や焼きたては格別!
今日のようなちょっと特別の日には、
オーブンで焼いた、焼きたてアツアツのピーラッカに
卵とバターを和えたスペシャルソースかけていただくのが定番です♡
『Grögi(グルギ)』
クリスマスの代表的な飲み物です。
見た目は赤色。
味は、、日本にはない味(^^; 説明できない〜〜!
初めは「?!」って思ったけれど、慣れると美味しい!今は大好きです。
お店でもたくさんの種類が売っていますし、
お家で作ることもできます。
アルコール入り、柑橘系、蜂蜜入りなどなど
甘め、アルコール強め、色んなバリエーションを楽しめます。
『サーモン』
今年のItsenäisyys päivä の特別メニューは
大きな大きなサーモン!
サーモンは特別な日の食べ物ってわけじゃないけど、お高めなのと、私たちはベジタリアンで普段あまり魚を食べないので、魚を食べるときは特別に感じます。
ちなみにフィンランドで魚というと、ほぼサーモンです。あと白身の魚も少しあるけれど、日本より売っている魚の種類はずっと少ないです。
ちなみにLohi keitto(ロヒケイット) という
サーモンのスープはフィンランドの定番料理!
多くのレストランでも食べることができるので、
フィンランドに来られるときにはぜひ一度お試しあれ♪
ちなみに魚を焼くコンロはないので、魚料理は大体、オーブンでじっくり焼くか、スープにするか、調理済みのもの(焼いたもの)を買うかくらいの選択肢しかないです。
日本はほんと、魚料理だけでも家庭料理のレパートリーが多いですよね!焼き魚、煮魚、すり身、刺身、かば焼き、たたき、天ぷら、しゃぶしゃぶ・・・改めて日本料理ってすげぇや~って思います。和食が恋しい〜!!
3.国の催し
個人の祝日というよりは、公的行事が多いこの日。
さっきもちらっと、テレビを見て過ごしたと言いましたが、
テレビで特番が流れるので、
それを見て過ごす人が多いのです。
(人口の半分くらいの人が見るとか見ないとか。)
日本で言う紅白歌合戦みたいな感覚かな、と思いました。
特に今年は、コロナの影響で多くの例年の行事が中止となり、
例年とは違う様子の独立記念日となりましたが、
規模を縮小して、それをテレビで生放送することで、
国民みんなでフィンランドの独立をお祝いしていました。
中でも例年大人気のメインの催しは、
約2000人ものゲストが大統領宮殿に呼ばれて行われる、舞踏会・・・
の、"ゲスト入場のとき"。
えっ?舞踏会じゃないの?入場時??
そうなんですよね。(!)
今年はやはりコロナの影響で舞踏会は行われませんでしたが、
例年なら、ゲストとパートナー約二千人(毎年呼ばれるお偉いさん方と、その年特に活躍した"時の人"がいる)それぞれ1人ずつが、大統領と大統領夫人に握手とご挨拶をしていくのです。
で、そのときに、それをテレビ中継で見ている私たちは、
「○○のドレスが素敵!」
「彼女はドレスコード守ってないじゃない!」
「彼は痩せたね。」
「彼のパートナー、誰よ?!」
ってな感じで、その有名人たちに注目する人が多くて、そんな話題が次の日のニュースにも上がるくらいなんですって。
どこの国もみんなゴシップが大好きなんですね〜。
ちなみにほかの公的イベントはこんな感じです。
・国旗掲揚
例年はTähtitorninmäki(ヘルシンキ)で行われるが、今年はHämeenlinnaという中心部から少し離れたところの街に移して行われました。
ハンメンリンナは、フィンランドの歴史を語る上では外せない場所で、内陸部の街としては最も古い歴史があるからだそう。
・ヒエタニエミ墓地への公式訪問
Hietaniemi墓地には第二次世界大戦の記念碑があります。
・ヘルシンキ大聖堂での礼拝
・軍事パレード
毎年色んな都市であり、今年はPoriの予定だったが中止に。
・学生によるパレード。
例年なら、学生たちがおそろいの白い帽子(卒業時に買う)をかぶって松明をかかげ、
ヒエタニエミからヘルシンキの広場まで歩いていく。途中大統領宅を通り、大統領夫妻は手を振り見送る。
広場では、愛国心のスピーチや、学生による歌が披露される。
ちなみに、パレードで通る通りのお家やお店の窓には、青と白の日本のキャンドルを飾るのが伝統的なそうです。
それは昔、ロシアと戦うフィンランド兵士をフィルターとして匿いますよという印として使われていたそうな。
またフィンランドが独立できたのは、さきの戦争で戦い、ロシアから国を取り戻した人たちがいてくれたから、ということで、戦争関係の映像が流れることも多いみたいです。
実はまだ兵役制度の残るフィンランド。
平和そうに見える裏にも、平和とは真逆の歴史があるんだなぁと考えさせられたり。
世界中が幸せになる日を、今を生きる私たちの手で作るぞー!
ってことで、次はおそらく環境関係の記事かな。(笑)
今回も最後まで読んでくださって、ありがとうございました(^^)
「フィンランドのこんなこと知りたい!」など
トピックの提供等、コメントよりお待ちしています~♡
私がここにいられるの、2021年の3月までになるかもしれないので、いる間にお早めに(笑)
では、なはだーん!もいもい!-勿忘草
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参照
https://yle.fi/uutiset/3-11684310
https://insider.xamk.fi/itsenaisyyspaiva-independence-day/
https://finland.fi/life-society/finns-celebrate-freedom-every-december/
Independence Day flag-raising ceremony moves to Hämeenlinna | Yle Uutiset | yle.fiIndependence Day flag-raising ceremony moves to Hämeenlinna | Yle Uutiset | yle.fi